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Author:鳥吉-Toriyoshi-
【自己紹介】 現役バリバリの工大生です。 ・【趣味】は、TVで野球観戦、古本屋での立ち読み、写真撮り、モノ書きの真似事 ・【好きなもの】は、塩分の多そうなもの(例:塩辛)、甘いもの ・【嫌いなものは】、熱くて、辛いもの(例:カレー)、苦いもの ・【好きな小説】は、「空の境界」、「老人と海」、「ホームズシリーズ」 ・【好きな作家さん】は、奈須きのこ、ヘミングウェイ、コナン・ドイル、星新一 ・【好きな漫画】は、「トライガン」、「ブリーチ」、「うしおととら」、 ・【好きなジャンル】は、アクションファンタジー、伝奇小説 ・【好きな歌手】は、「CHAGE&ASKA」、「doa」、「Mr.Children」、「福山雅治」、「Gackt」 ・【好きな神話】は、北欧神話。(何気に私の小説に出そうかなと、思案中・・・。)
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初心者ですが、空想妄想その他もろもろを働かせて必死に書いていますので、よろしかったら見てやってください。
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chapter.37 「before five minutes」
――――――――死戦 5分前・・・・
舞台、日瀬駄菓子店 前。
天に月が輝き、闇夜の路上を照らし出す。眠気に誘われた人々が床につき、虫の鳴き声や風の音が静かに流れる空間になるはずの路地裏。しかし、聞こえてくるのは何かの潰れる音。響いてくるのは何かの足音。視えているのは悪夢の連鎖。
ぎしゃ・・・・ぐちゃ・・・・・
気味の悪い音が当たり一面に響き渡る。
狭い路地裏一杯に響き渡る不快音・・・充満する腐敗臭・・・。駄菓子店の引き戸の向こうはそんな違和感と不快感たっぷりの状況が形作っていた。
まだ、駄菓子店から結構離れているのに、それらがゆっくりとこちらに近づいてくるたびに僕は自分の唇、手足が冷たく凍り付いていくのを感じた。
「・・・なんだよ・・・これ・・・」
嗚咽が出る。目を背けたくなる。悲鳴を上げたくなる。だが、そんなことすらも超越してしまうほどの恐怖が体を駆け巡る。
(お前には・・・何もできない。お前は、負け犬らしく部屋の奥に閉じこもっていろ・・)
神耶さんのそんな言葉の意味が、悔しいが分かった気がした。
ぐちゃ・・・・ぴちゃ・・・・
それは、何も言わない。それは、表情も変えない。
それは・・・・いや、それらはただ、僕の殺すためだけに集合していた。
僕を殺そうと、我先に殺そうと、ワラワラと群がりながら、僕を目指して迫ってくる。
それなのに僕は、逃げ出したくなった。あんなにもさっきまで力になりたいと思っていたのに、ただ迫り来る大群を見ただけで動けなくなってしまうなんて。
大群・・・。そう、それは大群と言わずしてなんと言おうか。
狭い路地裏とは言え、その道が埋まってしまい、体を犇めき合いながらもこちらに近づいてくる死人は、その数が数百、いやそれ以上かもしれない。そんな数がただ自分を目指して迫り来るのだ。
「・・・くそっ・・・・何・・・・・震えてんだ・・・よ・・・」
遂、2時間前は、あんなにも・・・自信があったのに。
あんなにも固かった意志が崩れ落ちそうになる。覚悟が折れてしまいそうになる。今まで退魔師として活躍してきたというのに、それらの経験がまるで無意味だと感じてしまうほどに僕の心は萎びれていくのがわかる。
僕は自分の力の過信を今更ながら、悔やんでいた。いや、過信していたわけではないか・・ただ、神耶に対して、意地になっていただけかもしれない。
今更遅いことではあるのだが。
遅かれ、早かれ・・・。後5分もすれば・・・・決着がついてしまうことなのだから・・・。
全ては、2時間前のあの時から決まっていたことだったのかもしれない。
(お前には無理だ。お前は・・・・・)
こんなときなのに、2時間前に僕に投げつけた神耶の言葉が胸に突き刺さった。
ゆっくりと迫り来る死者の軍勢。1秒でも早く、僕の喉元にその長く尖った爪を立てようと歩み寄る。
月は照らす。
僕を。
やつらを。
この先に待つ死戦の先を。
<続く>
2008/03/10 (月) / 20:37
『僕らが生まれた あの日のように』 /
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