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鳥吉-Toriyoshi-

Author:鳥吉-Toriyoshi-
【自己紹介】
現役バリバリの工大生です。
・【趣味】は、TVで野球観戦、古本屋での立ち読み、写真撮り、モノ書きの真似事
・【好きなもの】は、塩分の多そうなもの(例:塩辛)、甘いもの
・【嫌いなものは】、熱くて、辛いもの(例:カレー)、苦いもの
・【好きな小説】は、「空の境界」、「老人と海」、「ホームズシリーズ」
・【好きな作家さん】は、奈須きのこ、ヘミングウェイ、コナン・ドイル、星新一
・【好きな漫画】は、「トライガン」、「ブリーチ」、「うしおととら」、
・【好きなジャンル】は、アクションファンタジー、伝奇小説
・【好きな歌手】は、「CHAGE&ASKA」、「doa」、「Mr.Children」、「福山雅治」、「Gackt」
・【好きな神話】は、北欧神話。(何気に私の小説に出そうかなと、思案中・・・。)

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「ど素人小説」より-An amateur novel-

初心者ですが、空想妄想その他もろもろを働かせて必死に書いていますので、よろしかったら見てやってください。

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 chapter.58『Delight』



 一人の傀儡師は狂喜に満ちていた。

 何もない、ただ地平線の先までを畳で支配したこの領域内で、自分の邪魔にきた愚か者にもっと屈辱的な最後を送り届けることが出来たのだから。

 「くは・・・くっくっくっく・・・・」

 笑いを噛み締め、黒いローブに身をつつんだソレは、歓喜の笑みをこぼす。足元から数メートルほど離れた場所には、胸部に大穴を空けて倒れるひとつの死体。その頭上には、翼を手に入れて喜ぶ子供のように死人の手足が宙を舞っていた。

 たとえ切断されようとも、自らが組み上げた傀儡の糸によって支配されているのならば、この男にはソレを操ることが出来た。それが、黒の傀儡師の辿り着いた1つ目の領域。
 

 「くははは・・・はっはっは!・・・・あぁ・・・そういえば・・・大事なことを忘れていたよ・・・」

 傀儡師は、笑い死にそうになりながら、死体に語りかける。

 「君の名前を聞いておくべきだった。私に辿り着いた者も少ないが、これほど愚かで、弱い魔術師は君が初めてだったよ」

 無論、ソレは答えない。畳に赤いシミを作り出しているソレは、ピクリとも動きを見せない。

 「ふふふ・・・。さぁて・・この体はどうしてやろう・・・。人形にするも良し・・・ばらして犬の餌にするも良し・・・見せしめに街に放り出しておくのも・・・くくく・・・面白いかもしれないな・・」

 傀儡師は、次々に浮かんでくる始末方法に心を躍らせていた。畳をすべるように移動し、畳に倒れる男から去って行く。

 だが。

 事は、そう思い通りにいかない。それが、この男を相手にするのならば尚更・・・・
   

                 *


 それは、エンジンのかかりが悪いバイクのようで。

 鈍い音を全身に響き渡らせ、苦痛の声が心で漏れる。

 全身に針が突き刺さっているような刺激。ブロック塀を積み重ねていくような感覚と、強烈な重みが全てを押し潰す。
 
 赤くどす黒い何かが血管内をせわしなく移動し、何かを形作っているのがわかる。

 あまりに強烈すぎる痛みに体中が悲鳴を上げているのだが、意外と心は落ち着いている。

 それもそうか。所詮敗れたとは言え、心臓部に穴が空いた・・・ただ「それだけ」のこと。そんなものいくらでも替えがきく。それよりも、相手がこの程度で歓喜してくれたことのほうが奇跡に近い。おかげで傷も少なく済んだ。どっかの誰かのように何度も潰しにかかったりしないだけ今回の敵はやりやすい。いや、あんな化物と比較しては駄目か・・・あいつは例外。化物中の化物。あんなに潰される蟻に同情したい気持ちになったのは、アレが初めてだ。
 そう、あんな奴と比べれば・・・今日の相手は・・・ヒヨコみたいなものだ。

 耳が開通する。どうやら、愉快そうに笑っている声がする。

 「・・・・・・忘れていたよ・・・・」 

 ん?何をだ?

 「君の名前をきくのを・・・・」

 あぁ。なんだそんなことか。ならば・・・いくらでも聞かせてやる・・・ただし・・・


 ずるり・・・・と音を立てながら、立ち上がる。視界には、奴がいる。顔に似合わず、妙に焦っている顔がツボにはまりそうになる。

 はは・・・愚かだなぁ・・・傀儡師・・・。お前がもう少し慎重だったならば、こんなことはなかったかもしれないのに・・・。

 「名前を聞きたいんだっけな・・・傀儡師」

 神耶は、そう投げかけた。不敵な笑みを浮かべ・・・

 
 魔術師と傀儡師の戦いは・・・未だ終わってはいなかった。


 <続く>

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しまったぁぁあ!

あと少しで終わるとか書いておきながら・・・変な肉付けしてしまいました・・・

おかげで・・・あと少し話しが伸びてしまうことに・・・・

申し訳ありませんが・・・あと少しお付き合いください・・・。

次回は、神耶のもう1つの力が明らかになります!

ネタバレはタイトルかな?

 

2008/06/02 (月) / 03:49

chapter.59『Nameless Wizard』


「・・・・・名前が知りたいんだっけな・・。」

 過信ほど、愚かなモノはない。ましてや、戦いの場において詰みを誤ることはそれだけで『死』を意味する。
 
 目の前で立ち上がる男の姿を見て、絶句する傀儡師の表情からは余裕が消えていた。

「バカな・・・。何故・・・何故・・・死なない?!」

「死んだよ。とりあえず一瞬な。でも、あれじゃたりねぇよ。傀儡師。心臓貫いただけで何を満足してるんだ?そんなの俺には半殺しにすぎないぞ?」

 心臓を貫いただけで半殺し程度・・?ありえない。生命をつなぐ鍵とも言われる心臓を引き抜かれ、握りつぶしたのだぞ?ヤツの心臓はこの世にもう存在しないはずなのだ。なのに・・・なんで生きていられるんだ・・・。

そこで、気づいた。

「お前・・・・自己修復者か・・・?」

 自己修復者。それは、己の体に人とは異なる時間軸を持ち、通常ではありえない速度での治癒を行う人間。だが、それにも無論、限度というものがある。

「半分正解。でも、ちょっと違うな。だいたい、自己修復は本人が生きている場合のみだろ?普通、心臓貫かれたら回復前に死んじゃうって。」

 『生きている』ことが大前提で自己修復は叶う。つまり、神耶のあの状況下では、自己修復は不可能なのだ。

「ならば・・・・。なぜお前は・・・・。」

「ん?簡単な話だけどな。消去法で考えればすぐに結論はでるぞ?ようは、心臓を貫かれてもしななきゃいいんだから。」

「なにをいったい・・・」

「まだわからないか?心臓っていうのは生命をつなぐ鍵って言われてるけどさ。別にそれが体に1つだけじゃないといけないって決まりはないのさ。だからさ。俺は、自分の脳にもそれをつけただけだよ。」

ほら、これなら心臓が死んでも脳は生きてるからすぐに再生できるだろ?

 と、軽々しく言うが。それこそ、人間としての、いや魔術師としても明らかにありえない領域だ。

「馬鹿な?!ならば、脳を先に潰されたら死んでしまうでは・・・」

「話聞いてたか・・・?生命の鍵が存在するかぎり、自己修復の能力は生きてるんだよ。だから脳を先に潰されても心臓が生きていればいずれ回復する。だからさ。俺を殺すためには、脳と心臓。これらを同時に機能停止にしないといけないんだ。簡単だろ?ただそれだけのことで俺は止まるんだからさ。」

 確かに、弱点の知れた能力ほど、容易いものは無い。だが、それでも・・・彼の能力は常識を逸している。

「まぁ、この力も万能じゃないんだけどね。おかげで1つ副作用があるんだ。どうも、この力を手に入れてから身体の成長が止まってしまってね。」 

 ・・・成長が止まる・・・。それはまさか・・・

「貴様・・・不老なのか・・・?」

「まぁ、そういうことになるな」

 神耶は軽くそう言った。だが、傀儡師はその言葉にただただ絶句していた。

 (私が・・・・私が、長年追い求めていたものが、こいつはこうも簡単に手に入れたというのか・・・?!)

「俺のは、そんな気分のいいもんじゃない。成長が止まるってことは、当時よりも髪は伸びないし、背も伸びない。爪も伸びないし、魔力も当時以上あげることはできない。俺は、当時26歳のまま、成長することができないんだからな。・・・・・おかげで、俺は世間対では存在しない(Nameless)ってことになっている。」


・・・・・・・・・Nameless・・・・・だと?

 傀儡師は、今初めて目の前の存在に畏怖した。

 知らない訳がない。この世界に生きている者にとっては彼の存在はタブーとされていたのだから。

 「俺の名前は神耶無名(かみや ななし)・・・・元魔術師だよ」



 ・・・・・・・・Nameless−Wizard。

 教会から名を授かる前に、禁忌を犯し、全てを敵に回したとされる史上最悪の『死なない』魔術師。




 傀儡師の頭の中では、最悪のシナリオが描かれ始めていた。
 

 <続く>   

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


永遠の20代を手に入れた魔術師、神耶無名!

う、うらやましいぜ・・・。

まぁ、実際問題、いろいろとびみょうでもありますけどね。

 体の成長は全部止まってしまったため、身長はおろか髪、爪、髭も一切伸びません。まぁ、どんなに接近してTVを見ても視力は下がらないっていう利点もありますが。

 

2008/06/13 (金) / 05:27

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