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Author:鳥吉-Toriyoshi-
【自己紹介】 現役バリバリの工大生です。 ・【趣味】は、TVで野球観戦、古本屋での立ち読み、写真撮り、モノ書きの真似事 ・【好きなもの】は、塩分の多そうなもの(例:塩辛)、甘いもの ・【嫌いなものは】、熱くて、辛いもの(例:カレー)、苦いもの ・【好きな小説】は、「空の境界」、「老人と海」、「ホームズシリーズ」 ・【好きな作家さん】は、奈須きのこ、ヘミングウェイ、コナン・ドイル、星新一 ・【好きな漫画】は、「トライガン」、「ブリーチ」、「うしおととら」、 ・【好きなジャンル】は、アクションファンタジー、伝奇小説 ・【好きな歌手】は、「CHAGE&ASKA」、「doa」、「Mr.Children」、「福山雅治」、「Gackt」 ・【好きな神話】は、北欧神話。(何気に私の小説に出そうかなと、思案中・・・。)
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初心者ですが、空想妄想その他もろもろを働かせて必死に書いていますので、よろしかったら見てやってください。
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chapter.34 「Target」
病院を出た先で待っていたものは、長い長い沈黙の時間だった。病院で何があったのかわからないけれど、今、私の前を歩く彼からは、自分に近づく全てのものを拒みそうなオーラがひしひしと伝わってきていた。そのため、私も病院を出てから一度も彼とは話をしていない。
「・・・・・うう」
隣を歩くのが非常に気まずい。なんだろう・・・。病院で何かあったのか?あまりに長い間沈黙が流れると、実は私が原因なのではないかと考え出してしまう。
(私がおばあちゃんと長話したからかな?それとも・・・病院が嫌いだったとか?ううん!もしかしたら、内緒でおばあちゃんにお小遣いもらったことを知っているのかも・・・・!)
考えれば考えるほど気まずい空気はより深くなった。ほんと・・・私どうすればいいんだろう・・・。 とにかく、何か話題を見つけなくては、と必死に私は最近の話題を脳内でピックアップするのであった。
*
病院を出てからも、僕の頭の中はフリーズしたままだった。何も考えれなかった。何もしようと思えなかった・・。
あいつの仇を討ちたいと思うことさえも、今の自分には、考えられなかった。
背後では、僕に気遣い、息を殺してついてくる彼女のことも知っていた。だけど、今の僕にはそんな彼女のことを気にかけることもできなかった。
止まってしまったのだ。何も考えられないくらいに。
3年前、祖父が亡くなった日のように、自分の中の何かが欠落したのを感じた。
だから・・・・。今、何をすればいいのか。どんな顔をすればいいのか。今の僕には、どんな自分も演じることができなかった・・・・。
*
そんなとき、聞こえるはずの無い声が聞こえた気がした。
『・・・・・・ミツケタ・・・・。遂ニ最後ノ欠片ヲ・・・・』
不気味な声が響く。それは、耳元で囁かれたかのように酷く不吉に思えたのに、まるで風のように静かに去っていった。
慌てて、振り返り、辺りを見渡す。
何もない路地裏。いつのまにかあたりは暗くなり、街灯の明かりにも灯が灯り始めていた。
「ど、どうしたんですか?!突然・・・」
彼女は心配そうに僕に尋ねる。
「いや・・・・。なにか・・・。なにか聞こえたような気がしたんだけど・・・」
そういいながら、もう一度あたりを見渡す。しかし、あたりは何も無い。僕ら以外に人の姿はなかった。
そう、『人の姿』は・・・・。
僕の目は、街灯の明かりの向こうに立つソレに釘付けとなった。
「・・・なんだよ・・・・あれ・・・」
ぎし・・・・ぎし・・・・・ぎし・・・・・
それは、人と言うにはあまりに歪な姿をしていた。だが、人形と呼ぶにはあまりに生々しく動いていた。
それは、人でもなく、人形でもない・・・・。
ならば・・・。それは一体なんだというのだ?
ずちゃ・・・・・ずちゃ・・・・・
今にも崩れ落ちそうになりながらも、それは確実にこちらに前進していた。まるで赤子がハイハイをしているような速度で・・・。 歩くたびにあたりに響く不快な音がより深い恐怖心を僕に植えつけた。映画や漫画などで腐るほどゾンビは見てきた。目の前のそれも明らかにそれに類似する姿をしていた。 「危ない!」
「え・・?」
突然響いた彼女の声に、はっと我にかえる。だがそのときには、あんなに遠くに立っていたソレはもう目の前に迫っており、僕はその事実に気づくことに精一杯で動くことすら叶わなかった・・。
どん・・・!
鈍い音が胸を打ち、僕は背後にふっとぶ。二転三転とアスファルトの上を転がり、全身を強く打ちつけた。
「つっ!」 強烈な痛みが駆け巡るが、構わずに慌てて飛び起き、前方を見る。
しかし、そこでは既に1つの戦いが始まろうとしていた。
街灯に照らし出されるグロテスクな化物。その今にも眼孔からとろけ落ちそうな眼球で僕の姿を捉えていた。だが、こちらに攻め込もうとはせず、ただ目の前に立ちはだかる存在をもう片方の眼球で睨みつけていた。
倒れこむ僕の目の前には、一人の少女の姿があった。
「大丈夫ですか?すぐに終わらせますから、そこで待っていてください。」
目の前のグロテスクな生命体に臆することなく、彼女は落ち着いた様子を見せる。彼女の手には、以前に見たことがある、紅の大鎌が握られていた。その切っ先を化物に突きつけ、奴の進行を止めていた。
そうだった・・・。普段の彼女になれてしまい、すっかり忘れていたが・・・彼女もこういう存在だったっけか。
以前と似たようなシチュエーション・・・。違うのは、雨が降っていないことだけか。
とにかく、今、僕の目の前には、
例の赤い死神が再降臨していた。
<続く>
_______________________________
こんばんわ。
久々の更新となります。すっかり、日を空けてしまいましたね・・・・。
もっと早くに更新したかったのですが、忙しくて今日まで延びてしまいました。
ん〜・・・やはり、更新日時をちゃんと定めて方がいいのかな・・・。
考えておくとしましょう。
まだまだ忙しい日は続きそうで、次回の更新もいつになるかわかりません。でも、できる限り早く更新したいと思うので、よろしくお願いします!
それでは、ノシ
2008/02/10 (日) / 02:27
最近ドコモのCMでよく流れているBGMに惹かれたので、ちょっとニコニコ動画で検索してみました。
しかし、いい声してますね。今後の活躍に期待です。
ちょっとコメントが荒れているので見るときは消したほうがいいかも。
2008/02/24 (日) / 00:59
chapter.35 「Red crescent moon」
日の暮れた路地裏を舞台に、新たな戦いが今、まさに始まろうとしていた。辺りは、言い知れぬ緊張感が包み込み、赤い大鎌を持つ夏樹と動く死体との間に緊迫とした空気が流れていた。そんな状況のためか、明らかに一番危機的状況にあるはずの僕はすっかり蚊帳の外だった。というか、完全に部外者扱いに成り下がっていた。
それにしても、話は聞いていたが、本物を見るのは初めてだ。ほんとに動く死体に出くわすとは思いもしなかった。その姿は、見れば見るほどおぞましい。いつ朽ちてもおかしくない程に腐りきった肉体は、離れたこの場所にも不快な臭いを届けている。そんな状態でも、それは確かに動いている。だが、その歩き方のぎこちなさや、体の歪み方は、操り人形の動きそのものだった。
そんな光景を見て、僕は震えていた。それは、大鎌の恐ろしさに臆したからではない。動く死人に驚いたからでもない。僕はただ、自分の無力さに震えていた。何もできない自分が情けなくて、ここで目の前の戦闘を眺めているだけの傍観者であることが悔しくて、僕はただ震えていた。
・・・それでも、今の僕には何もできることはなかった。
*
赤い鎌は、夜の暗闇の中でも一際禍々しく光って見える。それは、闇夜に光る 「赤い三日月」にも見て取れた。今にもここにあるモノすべてを刻みきってしまうようなオーラが辺りを包み込み、このあたりだけ空気の重さが違うように感じた。
「どうしたの?死人さん。そっちから来ないんだったら、こっちからいっちゃうけどいいの?」
狭い路地裏で、目の前に立つグロテスクな化物に向けて放った、夏樹の明るい声が静かに路上に響く。その言葉には彼女の自信に満ち溢れており、目の前の死人に何の恐怖も感じてはいなかった。だが、その言葉でこの冷え切った空気が解凍されることはなく、よりいっそう緊迫とした空気が上書きされただけだった。
「・・・・・渡シテ・・・貰ウゾ・・・最後ノ欠片・・・・フカ・・イ・・ブイ・・を・・」
口ぱくをする死人。だが、その声は、死人からではなく、別のところから聞こえたように感じた。まるで、人形の後ろから黒子が喋っているかのように・・・。
死人の不信な点はまだあった。成人男性と同じような見た目だが、その体には、あるモノが欠如していた。それは、体の割合から考えても僅かに占める程度のモノなのだが、それがないだけで違和感はありすぎた。
「鼻」のない死人のケロイド状の顔は、そんな恐怖を語るには十分すぎるほどだった。それは、彼もまた今街で起きている殺人事件の被害者だった人物だったことを物語っていた。
しばらく、沈黙が流れた。しかし、最初に動いたのは死人だった。
動きが緩慢なイメージがあったゾンビとは違い、死人は人とは思えぬほどの跳躍力を見せ、一瞬して間合いを詰める。死人の目の前にはあまりの早業に、先ほどの余裕の笑みが消え、凍り付いている少女の顔があった。
「・・・え?」
「・・・・・・終ワリダ・・・」
目の前の死人からではなく、少女の背後から別れを告げる言葉が聞こえた気がした。
その直後、死人は指先の骨が見えた手を鉤爪のようにして、目の前の柔らかい少女の体を思いっきり切り裂いた・・・。
血肉が飛び散る。砕けた骨があたりに散らばっていく。何かの血管だったものとか、見たことも無いような半透明の液体が弾け飛ぶ。まるで、人間爆弾のように、それは華々しくその肉体を散りばめていた。
ごとん・・・。
鈍い音を立てて、頭部がアスファルトをノックした。その後、臓物のほとんどを失った上半身も背骨だけで形を維持していたが、やがて力なくアスファルトへ横たわっていった。
全てが一瞬の早業だった。
相手に痛いとか、悲しいとか。そんなことを考える隙すらも与えなかった。
・・・・・いや、そもそもソレには感情など最初からなかったか。
「ふぅ・・・。びっくりしました」 驚きの顔を隠せない一馬の目の前でそれは、まだ血肉のこびり付いたままの大鎌を軽く振るい、刃に付着していたそれらを払い落とす。
先ほどまで戦闘が行われていた舞台の上には無傷で立っている夏樹の姿があった。そして、その足元には変わり果てた死人の姿があった。
<続く>
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早く更新しようと思っていたのに・・・。こんなに時間がたってしまってました。
2008/02/24 (日) / 03:03
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